多くの日本人が海外旅行に出かける時に、まず候補に挙がるのがヨーロッパや東南アジアなど比較的ガイドブックや雑誌、テレビ番組などで頻繁に目にすることの多い地域を選択する人がほとんどでしょう。
もちろん、そういった国々は外国人の観光客にとてもなれているので、様々なことが予定通りに運び快適に旅行を楽しむことができます。しかし、旅行に少し慣れてきた人や、他の人と少し違った所に行ってみたいという人は、中国の雲南省を強くお勧め致します。何故なら第一にこの地域の人々は、とても穏やかでホスピタリティーに溢れているからです。その雲南省に麗江という地域があります。ここは雲南省の省都である昆明から約600キロメートル離れた所にあり、標高は約2300メートルあります。この地域にある麗江古城は1997年に世界遺産に登録され、海外のみならず中国国内からも多くの観光客が訪れるようになりました。
この地域には、古代からナシ族と呼ばれる少数民族が住んでおり、外界と隔絶された地形を上手く活かして、独自の文化を育んできた歴史があります。その中でも、彼らが使うトンパ文字は彼らの独自性の象徴です。この文字はかつて多くの地域で使われていたとされる、象形文字の特徴を持ち、近代までこの様な文字を持っていたのは、確認されている中ではこのナシ族のみとなっています。その他にも彼ら独自の民族衣装もとても魅力的で、運良くお祭りやデモンストレーションなどで見る機会があれば、間近で観覧することができます。しかしながら、以前は中国各地から商売目的で、漢族の人が観光業で幅を利かせ、ナシ族の文化を部分的にコピーして売り出したりした為問題になったこともありましたが、今のところまだ、この地域の独自の文化を楽しむことができます。この地域が今後どうなるかは分かりませんが、行くなら今の内に行っておいた方がいいでしょう。残念ながら日本ではまだまだ知名度が高くないので、あまり知られてはいませんが、テレビなどで見ている中国のイメージとはまた違った世界を体験することができます。
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