ホンジュラスは、中米の国で、西にグアテマラが、南にエルサルバドル、南東にニカラグアという国に囲まれています。面積は、約11万平方キロメートルで、日本の約3分の1です。人口は約800万人で、内ヨーロッパ系と先住民の混血が9割を占めています。現地の言葉はスペイン語が使われていて、信仰の自由が憲法で保証されていますが、カトリック教徒が伝統的に多いそうです。
ホンジュラスの治安に関しては、国内のほとんどが、日本の外務省の危険情報によるレベル2及びレベル1に指定されています。ここで、レベル1は、その国、地域への渡航に際しては特別な注意が必要で、十分注意する必要があるという評価です。また、レベル2は、その国、地域への不要不急の渡航はやめるべきで、もし、渡航する場合は特別な注意をすると共に十分な安全対策が必要があるという評価です。
ホンジュラスの南西地域は、レベル1に指定されているところが多いですが、その地域にある首都のテグシガルパだけは別で、レベル2に指定されています。そして、国土の北半分の多くは、ほとんど全てレベル2に指定されていますが、特に、北西にある都市サンペドロスーラは、世界で一番治安が悪い都市として有名です。
サンペドロスーラは、人口が70万人ほどの都市ですが、近年の統計では年間の殺人事件が1100件を超えています。これは、1日あたり3件から4件の殺人事件が起こっているということで、これで殺されている人は、年間1000人以上、人口10万人当たりでは160人前後です。なお、日本で殺される人は、人口10万人当たり1人いるかいないかという統計があります。
何故このように治安が悪いのかは、失業率が高いことや麻薬の売買が盛んなこと、密輸がしやすいこともあって拳銃などの武器が比較的手に入れやすく、警官などの汚職も蔓延しているなど、複数の事情が重なりあっているからだと考えられます。もし、ホンジュラスに渡航するのでしたら、殺人事件以外に強盗や誘拐にも注意して下さい。
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